ラクトフェリンの精神作用

ラクトフェリンは1939年に『赤色たんぱく質』として学術的に示されて以降、さまざまな効果・効能を持つ成分として注目を集めています。

ラクトフェリンの効果は未知数で、まだ発見されていない効能があると言われていますが、そんな中、ごく最近発見された効能が鎮痛・抗不安への作用です。

鎮痛剤として最も有名な医薬品は『モルヒネ』ですが、モルヒネには服用すると吐き気や便秘などの副作用を起こすリスクが高く、気軽に使用できるものではありませんでした。

しかし、ラクトフェリンはモルヒネに近い鎮痛作用を持ちながら、副作用の心配がなく、低リスクで鎮痛効果を得られる成分として、さまざまな分野での活躍が期待されています。

ラクトフェリンの鎮痛作用

1960年代の研究において、人間の脳内にはモルヒネの受容体が存在することが明らかとなりました。

モルヒネ受容体がモルヒネと結合すると、疼痛シグナルの脳への伝達が遮断され、痛みを感じにくくなるということが化学的に証明されたのです。

ラクトフェリンには、このモルヒネと同じ作用を持つことが確認されており、マウスを使った実験では、ラクトフェリンを多く投与するほど、鎮痛効果が高くなったと報告されています。

抗不安作用にも有効

モルヒネには、鎮痛作用だけでなく、副次的効果として多幸感を生成する抗不安作用があります。

しかし、前述の通り、モルヒネには強い副作用があるほか、身体的・精神的に依存性が強い傾向にあり、一般的に抗不安剤として活用されることはありません。

その点、ラクトフェリンは同様の抗不安作用を持ちながら、副作用のリスクがないため、ストレスの緩和や抗不安作用への活躍も期待されています。

ちなみに、赤ちゃんが母乳を飲んで満ち足りた表情になるのは、母乳に含まれているラクトフェリンによる抗不安作用が効いているためだと言われています。